水虫に関する悩みは抗真菌薬でゲンタシンでは無い

水虫は白癬菌という真菌の一種が皮膚に感染する事によって発症する病気であり、真菌に対して有効な抗真菌薬を用いる必要があります。
それに対してゲンタシンは抗菌薬であるために細菌に対して有効な治療薬であって、水虫の悩みを解消する事は出来ないです。
細菌と真菌は似ているようで異なるものであり、どちらも人には存在しない細胞壁をもっている点では共通しているのですが、大きな違いとしては遺伝子を包み込んでいる核があるかないかという違いがあります。
細菌は核を持っていないので遺伝子がそのまま細胞内に存在する原核生物であり、それに対して真菌は遺伝子が核で覆われているので真核生物となります。
人の細胞は細胞壁は持っていないですが核はあるので、細菌よりも真菌に構造としては近くなっています。
そして細菌に対して有効な治療薬が抗菌薬であり、真菌に対して有効な治療薬は抗真菌薬であるという訳です。
ゲンタシンは抗菌薬であるのですが、細菌の細胞の中に含まれているタンパク質を合成するリボソームと呼ばれる器官を阻害します。
リボソームは人の細胞内にも存在していますが、人と細菌のリボソームでは形が異なるので細菌のリボソームに対してのみ選択的に阻害する作用があります。
一方、抗真菌薬の場合は薬によってもどのように作用するのかは異なりますが、真菌の細胞膜を破壊するタイプや細胞膜の成分の合成を阻害するタイプ、細胞壁の成分の合成を阻害するタイプがあります。
いずれにしても人の細胞と真菌の細胞の違いを利用していて、真菌に対しては有効で人の細胞には影響を与えないようになっています。
だからこそ水虫の治療をしようと抗菌薬であるゲンタシンを用いても意味が無いという訳です。